日本におけるラボグロウンダイヤモンド市場の深化 Part2

日本のダイヤモンド市場は今、かつてないほどの変化の時を迎えています。その中心にいるのが、ラボグロウンダイヤモンド(LGD)です。LGDは、もう「偽物」とは言わせません。なぜなら、LGDは天然ダイヤモンドと化学的、物理的、光学的性質がまったく同じ「本物のダイヤモンド」だからです。科学的な調査によって、この事実は揺るぎないものとなっています。

この記事を書いたスタッフ

SAKI
SAKI

ウエディングプランナーを経てブライダルリング専門店での経歴を活かし、ふたりのウエディングライフを楽しく過ごせる情報を発信します。

「SAKI」はJEWELRY MAGAZINE本部のスタッフです。

目次

ラボグロウンダイヤモンドが
「否定できない時代」になった理由

科学が証明する「本物」の輝き

LGDは、ただの模造品ではありません。天然ダイヤモンドと全く同じ「ダイヤモンド」そのものです。このことは、世界的に有名な鑑定機関であるGIA(米国宝石学会)やIGI(国際宝石学会)が正式にLGDを鑑定し、証明書を発行していることからも明らかです。プロの鑑定士でも、特別な機械を使わない限り、LGDと天然ダイヤモンドを見分けることはできません。見た目も、性質も、本当に同じなのです。

世界で広がるLGD市場

LGDは世界中で急速に広まっており、特にアメリカでは婚約指輪市場の46%をLGDが占めるまでになりました。これは、LGDが一時の流行ではなく、しっかりとした市場として根付いた証拠です。さらに、これまで天然ダイヤモンドを扱ってきたデビアスグループやLVMHグループといった大手企業も、LGD市場に参入しています。これは、LGDが将来性のある製品だと認識し、脅威ではなく成長のチャンスだと考えているからです。インドのように、国を挙げてLGD産業を支援する動きもあり、LGDの生産拡大と価格の低下を後押ししています。

エシカルな選択としてのLGD

現代社会では、特に若い世代を中心に、地球環境や人道的な問題に配慮した「エシカル消費」や「サステナビリティ」への意識が高まっています。LGDは、天然ダイヤモンドの採掘に伴う環境破壊や「紛争ダイヤモンド」といった倫理的な問題と無縁であるため、この現代の価値観にぴったり合致します。消費者は、単に見た目の美しさや価格だけでなく、その製品がどのように作られ、社会や環境にどんな影響があるのかを重視するようになっているのです。LGDは、この新しい消費者のニーズに応えることで、市場での存在感を確かなものにしています。

SNSで発信!若者世代にLGDの魅力を届ける杉田晴奈氏

「人工的なもの=偽物」という誤解が根強く残る中、杉田氏はLGDが「天然ダイヤモンドとまったく同じ物質的特性を持つ本物のダイヤモンド」であることを明確に伝え、その本質的な同一性を繰り返し強調しています。TikTok、Instagram、YouTubeといったSNSを積極的に活用し、ダイヤモンド市場の最新トレンドを発信しています。特にTikTokでは10万人以上のフォロワーを持つインフルエンサーとして活躍し、LGDのライブ販売イベントなども実施。デジタルを通じて若い世代と直接対話し、LGDへの理解を深めています。

お客様目線の「ダイヤモンドアドバイザー」

杉田氏の役割は単なる販売員にとどまらず、お客様に正確な情報を提供し、天然ダイヤモンドとLGDそれぞれの特性を深く理解してもらう「ダイヤモンドアドバイザー」として、消費者からの信頼を得ています。

静岡から全国へ!ルシルケイの先進的な取り組み

杉田氏が所属する株式会社ルシルケイではLGDの登場を「ダイヤモンドの新時代が到来した」と捉え、この新しい市場を積極的に取り入れています。同社では、天然ダイヤモンドとラボグロウンダイヤモンドの両方を扱っており、お客様が実際に両者を比較検討しながら選べる環境を提供しています。

専門スタッフがお客様の予算や希望に応じて最適なダイヤモンド選びをサポートし、LGDのメリット(優れたコストパフォーマンス、倫理的側面など)を丁寧に説明することで、日本市場にありがちなLGDに関する「情報不足」や「人工=偽物」という誤解の解消に努めています。杉田氏のSNSでの活動がルシルケイのLGD普及活動と相乗効果を生み出し、地元静岡だけでなく、県外からもお客様が訪れるようになっています。

日本におけるダイヤモンド新時代の幕開け

日本でLGDが「正しく根付く」ことは、単に市場が大きくなるだけでなく、消費者の信頼を築き、倫理的な基準を確立し、明確な業界のルールを作ることにもつながります。この大きな変化の中で、杉田氏のような個人の熱意と、株式会社ルシルケイのような企業の先駆的な取り組みが、非常に重要な役割を果たしています。

LGDが天然ダイヤモンドと科学的に同じであるという揺るぎない事実、そして世界中で急速に市場が広がり、大企業も参入していることからも、LGDはもう「否定できない時代」に入ったと言えます。そして、この価値観の変化こそが、LGDをさらにその時代へと推し進める力となっているのです。この変革期を乗り越えることで、日本は持続可能で倫理的なダイヤモンド市場の新しい時代を築くことができるでしょう。

続き Part2 はこちら

TIARA ティアラ

TIARAは国内・海外の婚約指輪・結婚指輪約40ブランドを取り揃えふたりの希望に合う品質や予算に合わせて選べるお店です。天然ダイヤモンドとラボグロウンダイヤモンドの両方を取り扱っており、顧客が実際に両者を比較検討しながら選択できる環境を提供しています 。

TIARA ティアラ

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日本グロウンダイヤモンド協会

日本グロウンダイヤモンド協会は世界市場で大きな広がりを見せる、ラボグロウンダイヤモンドの日本市場の発展と業界の知識促進及び流通の整備を目的として2018年7月に設立。ラボグロウンダイヤモンドとは、天然ダイヤモンドと全く同じ物質的特性を持つ本物のダイヤモンドです。このような新しいテクノロジーにより、ラボグロウンダイヤモンドも当たり前の様に日本のダイヤモンド市場の多くを占めていくものと予想されます。

日本グロウンダイヤモンド協会

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