A 微量に含まれる鉄分(微粒子の赤鉄鉱など)の絶妙なバランスによるものです。鉱物学的にはクォーツ(石英)のグループに属します。一般的なアメジストは、結晶格子の中に含まれる鉄イオンが放射線(自然界の微量なもの)の影響を受けることで美しい「紫色」になります。一方、ピンクアメジストは、結晶が成長するプロセスで微細な赤鉄鉱(ヘマタイト)などの鉄の化合物が絶妙な割合で混入したり、結晶構造の歪みが加わったりすることで、紫ではなく淡い「ピンク〜ピンクパープル」に発色します。
Q ローズクォーツ(紅水晶)とは何が違うの?
A 「発色している原因」と「結晶の育ち方」が根本的に違います。どちらも同じクォーツの仲間ですが、中身は全くの別物です。 ローズクォーツ:主にチタンやアルミニウム、あるいは微細なルチル(金紅石)の針状結晶が全体に分散してピンク色に見えています。また、大きな「結晶の塊」として見つかることが多く、アメジストのようなトゲトゲした綺麗な結晶の形(晶洞)ではほとんど産出しません。 ピンクアメジスト:鉄分が主因で発色しており、アメジスト特有の「ジオード(晶洞)」と呼ばれる空洞の中に、小さなきらめく結晶として群生した状態で見つかります。
Q 硬度はどのくらい? 傷つきやすい?
A モース硬度は「7」です。日常使いには十分な硬さを持っています。天然石の硬さの基準であるモース硬度では、ダイヤモンドが「10」、窓ガラスが「5.5」ほどですが、ピンクアメジストは「7」あります。これは「ナイフで引っ掻いても傷がつかない」レベルの硬さです。ただし、特定の方向からの衝撃に対してパカッと割れやすい性質(へき開性)は基本的にはありませんが、尖った結晶が集まっているため、ぶつけたり落としたりすると結晶の先端が欠けてしまうことがあります。取り扱いには優しく注意してあげてください。