「ラボグロウンダイヤモンドは偽物」の真相に迫る!価格差と業界のアレルギー

「ラボグロウンダイヤモンド(LGD)は偽物」という噂の背景と、その実態について専門的な視点から解説されています。この噂は、ラボグロウンダイヤモンドが天然ダイヤモンドに比べて非常に安価であること、そして既存のダイヤモンド業界の新しいテクノロジーに対する「アレルギー」に起因すると分析されています。

この記事を書いたスタッフ

ダイヤモンドアドバイザー 杉田晴奈
ダイヤモンドアドバイザー 杉田晴奈

日本グロウンダイヤモンド協会公認ダイヤモンドアドバイザーとしてダイヤモンドとラボグロウンダイヤモンドに関する専門知識を持ち、お客様にダイヤモンドの選び方や正しい価値を伝える活動を行っている。SNSを通してダイヤモンド市場のトレンドを発信。

「ダイヤモンドアドバイザー 杉田晴奈」は日本グロウンダイヤモンド協会のスタッフです。

目次

「安さ」と「業界の防衛意識」

ラボグロウンダイヤモンドが「偽物」という誤解が生まれる最大の原因は、その価格差にあります。天然ダイヤモンドと比較して大幅に価格が安いため、「安価=偽物」というイメージにつながっていると指摘されています。

しかし、根深い問題として、宝飾業界が「新しいものに対するアレルギー」を持っているという点も挙げられています。ラボグロウンダイヤモンドが既存のビジネスを脅かし、現在抱えている天然ダイヤモンドの在庫が売れなくなるのではないかという「ビジネスの既存」に対する心配が、新しい潮流を受け入れにくい要因となっていると解説されています。そのため、新しいものに飛びつくよりも、「今のビジネスをいかにプロテクトしていくか」という考え方が業界内で優勢になりがちです。

ユーザーにとっての大きなメリット

一方で、LGDは消費者にとって非常に大きなメリットを提供します。

  • 高品質・低価格の実現: 天然ダイヤモンドと同様に綺麗なダイヤが、およそ1/10ぐらいの価格で手に入れることができます。
  • 選択肢の拡大: ラボグロウンダイヤモンドの登場は、高価なダイヤモンドの選択肢を大きく広げるものであり、ユーザーにとっては歓迎すべきことです。

日本と世界の認識の差

ラボグロウンダイヤモンドに対する認識は、日本と世界で差があるようです。

  • アメリカの現状: アメリカでは、流通量で見るとラボグロウンダイヤモンドが天然ダイヤモンドの流通量を上回っているケースがあるなど、既にメジャーで当たり前の存在となっています。
  • 日本の現状: 日本では、新しいものを「ビジネスチャンス」と見るか、それとも「既存のビジネスを侵食するもの」と見るかという点で、後者の見方が強いため、普及に時間差が生じている可能性があります。

情報の広がりと消費者の知識

消費者のLGDに対する知識は、主にSNSを通じて急速に浸透しています。

  • インフルエンサーの役割: SNS配信を行うインフルエンサーは、新しいものを見極めてフォロワーに伝えていく力があり、ラボグロウンダイヤモンドの情報を広める大きな役割を担っています。
  • 購買行動の変化: 海外の消費者はラボグロウンダイヤモンドに非常に積極的で、婚約指輪もラボグロウンダイヤモンドで選ぶケースが増えています。日本国内でも、ネットを通じて購入する人が増加傾向にあり、販売側が説明しなくても既に知識を持って購入に至る顧客が増えています。

ラボグロウンダイヤモンドは、天然ダイヤモンドと化学的・物理的・光学的性質が同じ「本物のダイヤモンド」であり、その普及は世界の潮流となっています。動画では、価格差や情報格差から生じる誤解を超えて、ラボグロウンダイヤモンドが消費者にもたらす価値を正しく理解することの重要性を伝えています。

「ダイヤモンドアドバイザー 杉田晴奈」は日本グロウンダイヤモンド協会のスタッフです

日本グロウンダイヤモンド協会

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