アーティストから見るルシルカットとデザインの未来

2026年7月5日(日)に開催された「TOKYO JEWELRY FES 2026」のトークイベント『急成長する人工ダイヤモンド市場、その魅力と真実をプロが解説』。その中で語られた、アートや他業界のデザインの第一線で活躍してきたクリエイターの視点から見る「ジュエリーデザインの未来」と、今注目を集める「ルシルカット(LUCIR Cut)」の価値についてのトークを記事にまとめました。

この記事を書いたスタッフ

ITO MEGUMI
ITO MEGUMI

JEWELRY MAGAZINE所属。これまでの経験を活かし宝飾関連のリアルを発信していきます。みなさまのお役立ちになれるような情報を伝えていきます!

「ITO MEGUMI」はJEWELRY MAGAZINE本部のスタッフです。

目次

アート業界の「ステートメント」と通ずる、ルシルカットの文脈

アートの業界では、作品そのものとは別に、その作品が「どういう経緯で、どういう思いを込めてこの最終形に至ったのか」を作家が細かく書き記す「ステートメント(文章)」が必ず存在します。ジュエリーデザイナー・アーティストのこうづなかば氏は、鈴木社長の話を聞く中で、この仕組みが「ルシルカット」に深く通じていると感じたと言います。 アートの世界において非常に大切にされる“文脈(ストーリーや背景)”が、作品の価値や美しさを支えている。ルシルカットの誕生背景やコンセプトには、まさにそのアートの技法や思想がそのまま踏襲されていると、高い評価が寄せられました。

技術優先から「イマジネーション優先」のクリエイティブへ

長年、あらゆるデザイン業界で様々なクリエイターとディスカッションを重ねてきた登壇者の目には、現在のジュエリーデザインの領域が、少し狭い範囲のコンセプトにとどまっているように映ると言います。多くのクリティブ業界では、まず「こういうものを作りたい、こういう夢を見たい」というイマジネーション(想像力)があり、それを支えるためにデザイン技術や印刷技術が存在します。しかし、ジュエリー業界においては時としてこれが逆転し、“技術が優先され、イマジネーションが後回しになっている” 印象を強く受けるとのこと。40年以上デザインの世界に身を置いてきたプロだからこそ、若いジュエラーに向けて熱いメッセージが送られました。「たとえば20歳でジュエリーデザイナーになって、そこから40数年続けなければいけないとなった時、技術だけでは40年は持ちません。 クリエイティブ的なイマジネーションを育てない限りは、せっかくの技術も無駄になってしまう。私自身の経験からも、これは確かです」

他業界とのクロスオーバーが、ラボグロウンダイヤモンドの未来を面白くする

これからのジュエリー業界がより活性化し、面白くなるための鍵は、他業界のデザインフィールドからジュエリーの領域へと飛び込んでくる人が増えること。特に、新しい可能性を秘めた「ラボグロウンダイヤモンド」、そして今回スポットが当てられた「ルシルカット」といった革新的な存在は、異なるバックグラウンドを持つクリエイターが参入し、これまでにない新しいジュエリーのカタチを生み出していくための最高のプラットフォームになるのではないか、という期待が語られ、トークは締めくくられました。技術の枠を超え、紡がれるストーリーと溢れるイマジネーションが、これからのラボグロウンダイヤモンド、そして「ルシルカット」の美しさをさらに引き出していく。そんなジュエリー業界の新しい時代の幕開けを感じさせるトークイベントとなりました。

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