プロが語る「ラボグロウンダイヤモンド」と「天然ダイヤモンド」のコストと未来の価値

2026年7月5日(日)に開催された「TOKYO JEWELRY FES 2026」。その中で行われたトークイベント「急成長する人工ダイヤモンド市場、その魅力と真実をプロが解説」の一幕から、多くの人が気になる「価格と未来の価値」に迫る興味深い内容をご紹介します。

この記事を書いたスタッフ

ITO MEGUMI
ITO MEGUMI

JEWELRY MAGAZINE所属。これまでの経験を活かし宝飾関連のリアルを発信していきます。みなさまのお役立ちになれるような情報を伝えていきます!

「ITO MEGUMI」はJEWELRY MAGAZINE本部のスタッフです。

目次

なぜラボグロウンダイヤモンドは天然よりもリーズナブルなのか?

「ラボグロウンダイヤモンド(ラボダイヤ)は、なぜ天然ダイヤモンドよりも手に届きやすい価格なのか?」という素朴な疑問。その理由は、「コスト計算の明確さ」にあります。 [00:00]

  • ラボグロウンダイヤモンドのコスト構造
    ラボダイヤはいわば「工業製品」としての側面を持ち、何千万円もする専用の機械と、各社が社外秘とする高度な「レシピ(製造方法)」によって作られます。 [00:09] 製造には、まるで電子レンジをフルパワーで24時間、2週間もかけ続けるような莫大な電気代(太陽光発電を利用する工場もあります)や経費がかかりますが、これらはすべて「計算可能なコスト」です。明確な製造コストをベースに価格が算出されているため、適正かつ安定した価格で提供が可能なのです。 [00:35]
  • 天然ダイヤモンドのコスト構造
    一方で、天然ダイヤモンドは「実際にどれだけのコストがかかっているか」が見えにくいという特徴があります。山を掘って採掘するケースもあれば、ナミビアのように川のほとりでふるいにかけて採取するケースもあります。 [01:04] 採掘にかかる莫大な人件費やインフラ投資、そして偶然性に左右される部分が大きいため、純粋なコスト計算が非常に複雑であり、それが価格に反映されています。 [01:25]

つまり、ラボダイヤが安いのは価値が低いからではなく、「どう作られたかのコストが純粋かつ明確に計算されているから」という、極めて現代的でクリアな理由によるものです。 [01:32]

ラボグロウンダイヤモンドの価値が
天然を超える未来は来るのか?

「人工的に作られたものが、将来的に天然の価値を上回ることはあるのか?」という問いに対し、登壇したプロは「可能性はゼロではない」と語ります。 [01:52]

私たちの生活を振り返ると、お米や牛肉など、人間が手を加えて品種改良や飼育技術を重ねた結果、より美味しく、より優れたものへと進化してきた歴史があります。ダイヤモンドも同様に、人間の手によってさらに洗練されていく可能性を秘めています。 [01:56]

もし将来、ラボダイヤが天然を超える価値を持つとすれば、それは天然の模倣ではなく「全く違う独自の路線」を歩んだ時です。 [02:22] 現在も研究が進められていますが、例えば「1つのダイヤモンドから2つのカラーが発色する」といった、天然ではあり得ないテクノロジーと美の融合が実現しつつあります。 [02:25]

【動画】天然ダイヤとラボダイヤそれぞれの魅力とは?

【動画】天然ではできないラボの魅力

進化を続けるダイヤモンドの新しい選択肢

これからの技術進歩の中で、ラボグロウンダイヤモンドは独自の価値を見出していく可能性が十分にあります。 [02:35]明確なバックボーンを持ち、サステナブルかつ革新的な進化を続けるラボグロウンダイヤモンド。これからのジュエリー業界を牽引する、非常に楽しみな市場から目が離せません。

【動画】ラボグロウンダイヤモンドの可能性

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