日本 国際宝飾展セミナー登壇決定!「天然ダイヤモンドVS ラボグロウンダイヤモンド」
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近年、市場での存在感を増しているラボグロウンダイヤモンド(LGD)の台頭により、天然ダイヤモンドの価格が今後どう変動するのか、石田氏が予測しています。この動画では、天然ダイヤモンドの価格設定の「不透明性」と、LGDがもたらす鉱山経営への具体的な影響について解説されています。
この記事を書いたスタッフ

日本グロウンダイヤモンド協会公認ダイヤモンドアドバイザーとしてダイヤモンドとラボグロウンダイヤモンドに関する専門知識を持ち、お客様にダイヤモンドの選び方や正しい価値を伝える活動を行っている。SNSを通してダイヤモンド市場のトレンドを発信。
「ダイヤモンドアドバイザー 杉田晴奈」は日本グロウンダイヤモンド協会のスタッフです。
ラボグロウン・ダイヤモンドの原価は、設備投資費用や電気代など、製造コストがある程度明確です。しかし、天然ダイヤモンドの原石の原価は、国や採掘環境(寒暖、深さなど)によって異なり、誰も正確には知り得ません。現在の天然ダイヤモンドの価格は、この不透明な原価ではなく、「需要と供給のバランス」の中で決められています
天然ダイヤモンドの鉱山経営は、実は品質のあまり良くないダイヤモンドをキャッシュ化することで成り立っていました。
・従来、品質の良くない天然ダイヤモンドもラボグロウンより高値で売れ、鉱山のキャッシュフローを支えていました。
・しかし、ラボグロウンは「天然でなくても、安くて綺麗」であるため、品質の良くない天然ダイヤモンドは市場で勝てなくなります。
・低品質ダイヤの収益源を失うと、鉱山は全体の収支を合わせるために、高品質の天然ダイヤモンドの価格を上げざるを得なくなります。
・しかし、価格を上げすぎると、売れなくなるというジレンマに陥ります。
この結果、鉱山自体が非常に厳しい状況に追い込まれ、最悪の場合、閉山となる可能性もあると指摘されています。
この状況から、天然ダイヤモンドの価格は今後、需要と供給のバランスにより、以下のような変動シナリオが予測されています。
初期の下落: 鉱山の苦境と、ラボグロウンによる市場拡大の影響で、天然ダイヤモンドの価格は一旦下がる可能性があります。
将来の上昇: 鉱山が閉鎖するなどして天然ダイヤモンドの生産量が減少し、供給が絞られると、市場がある程度底をついた時点で、今度は価格が上がってくると考えられます。
つまり、天然ダイヤモンドは「一度下がってから、再び上がる」という、予測不可能な乱高下の道筋をたどる可能性があると示唆されています。
「ダイヤモンドアドバイザー 杉田晴奈」は日本グロウンダイヤモンド協会のスタッフです

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